連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第6回 ...

学生の多くは日常の移動経路に書店が入っておらず、必要な本はオンライン購入で済ませる。街の書店街が縮小し、大学内の生協も教科書販売中心に役割を縮める中で、学生が本と出会う場は確実に細っている。では学生は、この街が育んできた書店文化をどのように受け止め、どのように未来へ残そうとしているのか。その一つの答えが、早稲田大学文化推進学生アドバイザーの取り組みに見えてくる。学生自身が街を歩き、古書店の姿を記録し、可視化しようとした試みである。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第5回 ...

紙の本に抵抗がなく「紙の参考書の方が頭に入りやすい」のに、本屋に行く機会があまりないと言う学生。紙の本と電子書籍を使い分けつつ、本屋に通う習慣は弱いという学生。学生と本屋との距離感を聞くと、さらにさまざまなタイプを浮かび上がる。そこには五つの距離感があった。そして、本を読む文化は多様化しながら残っているのに、書店に行く文化の後退は確実に進んでいた。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第4回 ...

学生の本に対する感覚の違いや温度差は、書店側の視点だけでは捉えきれない部分でもある。そこで次に、実際に早稲田の学生に取材した内容をもとに、彼らが本とどう向き合っているのかを詳しく見ていく。書店街が縮小し、生協の役割が限定されるなか、学生の立場に沿って「本との距離」を探ることで、早稲田における書店文化の変容がより立体的に浮かび上がるはずだ。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第3回 ...

かつては学生が通りを歩けば自然と本に出会った早稲田通り。しかし今、その学生が「本と出合う」という役割は街から大学の内部へと移りつつある。その象徴が、早稲田キャンパス17号館にある早稲田大学生協ブックセンターだ。かつて街の新刊書店や古書店が担ってきた役割の一部を、この空間が静かに受け継いでいる。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第2回 ...

 「早稲田通りを歩けば本の匂いが漂っていた」という記憶。街全体が書店の存在によって空気をまとっていた時代を象徴している。かつて街に厚みを与えていた古書店は、その多くが姿を消していった。だがその中で今も店を開き続ける店がある。早稲田通り沿いの古書店「安藤書店」。街の記憶が薄れていく中で、変わらず古書の棚を守り続ける店は、いまどのような時間を刻んでいるのか。その姿を知るため記者は安藤書店を訪れ、店主・安藤紘子さんから話を聞いた。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第1回 ...

学生は本を読まなくなったのだろうか。本を読むことは学生にとって必要な行為ではなくなったのだろうか。かつて早稲田の街には新刊書店や古書店が並び、「本の街」と呼ばれてきた。学生は通りを歩きながら本屋に立ち寄り、棚を眺める中で一冊の本と出会った。今、書店の閉店が相次ぎ、学生の読書行動や本の手に入れ方も大きく変わった。学生と本の関係、そして本を取り巻いてきた早稲田の文化は、いまどこへ向かうのか。その現在地を追う。

新歓ビラ散乱、環境サークル奔走

 「地獄絵図だ」「せっかくの初日なのに」。そう呟く新入生たちが行き交った、昨年の4月初め。サークル活動が盛んに行われる早稲田大学の構内で、新歓活動の一環で例年通りビラ配りが行われたが、地面には多くのビラが落ち、折からの雨でドロドロに崩れて路面を覆っていた。そんな状態に対して解決のアプローチを試みる学生たちがいた。

紺碧タイムズとは

紺碧タイムズは、早稲田大学教育学部社会科公共市民学専修のジャーナリズムゼミで学ぶ学生のウェブメディアです。
主に社会問題につながるテーマを学生記者として取材し、大学、地域、そして社会全体に向け報道しています。
紺碧は深みのある青色です。早大関係者にとっては応援歌「紺碧の空」に歌われる大切な言葉となっています。
紺碧タイムズの編集責任者はジャーナリズムゼミ担当教員の澤康臣(早稲田大学教育・総合科学学術院教授、元共同通信編集委員)です。
お問い合わせ: info@kompeki.jp

 

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