それが反抗 ドラァグクイーンの挑戦

 2025年、上智大学の「ソフィアンズコンテスト」でドラァグクイーンのクアラルンプール・とき子さん(同大学総合グローバル学部総合グローバル学科4年)がグランプリに輝いた。大学3年生の時に慢性骨髄性白血病と診断され、命を失う可能性をも直視して「100%で生きたい」と封じ込めてきた表現への想いを解き放った。同コンテストは上智大のミスコン廃止後に作られた。同大学ではかつて女子学生の写真冊子「美女図鑑」がルッキズムへの批判を受けて廃止されたほか、性暴力被害者への偏見やハラスメントに向き合うアート展示が学内で続けられるなど、「美」や性差別をめぐる問いは繰り返されてきた。

地元野菜で人をつなぐ

東京都の農地が減少する中で練馬区には23区の農地の約4割があり、地域の食を支える農家たちがいる。高齢化が進むとはいえ、練馬区では若手の農家たちが「人が来る農園」を目指して積極的な発信を行い、地域の食とコミュニティを支えている。しかしその一方で農業の後継者不足は深刻で、地域の食を守るため、人材の確保と持続的な農業を続けていくための施策が急務となっている。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 最終回 ...

早稲田の書店文化は、一本の線上に連続してきた文化ではなかった。街の状況が変われば、文化は姿を変え、それぞれの時代に必要な形で受け継がれてきた。それは、学生の読書行動の変化とも深く響き合っている。文化はノスタルジックに固定された形を守り続けるものではない。姿を変えて続いていく存在ではないか。早稲田の書店文化もそういう存在なのだ。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第7回 ...

古書店街VR企画は、学生が街を歩き、店主と対話し、書店の空気を、五感で感じ取るという過程を経て形づくられ、「街を歩きながら書店にふらっと入る」という行為そのものを、新たなアプローチで再生した。一方、学生と本との結びつきを早稲田大学構内で形づくっていたかつての催し「青空古書祭」があった。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第6回 ...

学生の多くは日常の移動経路に書店が入っておらず、必要な本はオンライン購入で済ませる。街の書店街が縮小し、大学内の生協も教科書販売中心に役割を縮める中で、学生が本と出会う場は確実に細っている。では学生は、この街が育んできた書店文化をどのように受け止め、どのように未来へ残そうとしているのか。その一つの答えが、早稲田大学文化推進学生アドバイザーの取り組みに見えてくる。学生自身が街を歩き、古書店の姿を記録し、可視化しようとした試みである。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第5回 ...

紙の本に抵抗がなく「紙の参考書の方が頭に入りやすい」のに、本屋に行く機会があまりないと言う学生。紙の本と電子書籍を使い分けつつ、本屋に通う習慣は弱いという学生。学生と本屋との距離感を聞くと、さらにさまざまなタイプを浮かび上がる。そこには五つの距離感があった。そして、本を読む文化は多様化しながら残っているのに、書店に行く文化の後退は確実に進んでいた。

連載 書店の街はどこへ行くのか ~早稲田と本、変わる距離 第4回 ...

学生の本に対する感覚の違いや温度差は、書店側の視点だけでは捉えきれない部分でもある。そこで次に、実際に早稲田の学生に取材した内容をもとに、彼らが本とどう向き合っているのかを詳しく見ていく。書店街が縮小し、生協の役割が限定されるなか、学生の立場に沿って「本との距離」を探ることで、早稲田における書店文化の変容がより立体的に浮かび上がるはずだ。

紺碧タイムズとは

紺碧タイムズは、早稲田大学教育学部社会科公共市民学専修のジャーナリズムゼミで学ぶ学生のウェブメディアです。
主に社会問題につながるテーマを学生記者として取材し、大学、地域、そして社会全体に向け報道しています。
紺碧は深みのある青色です。早大関係者にとっては応援歌「紺碧の空」に歌われる大切な言葉となっています。
紺碧タイムズの編集責任者はジャーナリズムゼミ担当教員の澤康臣(早稲田大学教育・総合科学学術院教授、元共同通信編集委員)です。
お問い合わせ: info@kompeki.jp

 

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